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総合出版ゼミに所属している雑誌編集専攻の2年生が、1年次に執筆した自慢のコラムを紹介します。

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2014年12月22日月曜日

ぶりっ子男子はかわいい

 #コラム #学生
男性がいる前では可憐なか弱さをアピールしたり、別に恋愛感情的に好みでもない男性にわざとらしくやんわりとボディタッチや純粋無垢な振りをして天然を装う「ぶりっ子」。男性がそのぶりっ子をしている女性に対してデレデレとしていると、腹の底がぐつぐつと煮えくり返るような思いをしてしまう女性も少なくはないのでは。
 何かと嫌われる対象の上位にランクインしてしまう「ぶりっ子」だが、近頃では、男性が上記で記した仕草をする「ぶりっ子男子」が急増しているのだという。

•「ぶりっ子男子」とは?
 ロマンティックなものが好きだったり、やたらと女性のファッション、化粧品、スキンケアなどに精進していたり、男性用ブラジャーを付けたり。個人の事象を挙げると、「普通」だが、それを複数組み合わせて、何となく仕草がガーリーな男性の事。
 パンやお菓子を作って、「ぼくが作ったんです♪食べてください★」なんて言ってくる男子はぶりっ子男子に区別してよい。
(ニコニコニュース 『カワイイ男子がモテる!?急増中の「ぶりっ子男子」とは』:http://news.nicovideo.jp/watch/nw46438
 身体は男性でも、心は女性の事をオカマ(オネェ)と言うがそれとはまた違った人種のようだ。

•「ぶりっ子男子」は嫌われる?
 さて、そんな「ぶりっ子男子」だが、TwiteerやFacebookなどのSNSの文面では、女性の視点から見て大不評のようだ。例えば、Twiteerのツイート(いわゆる呟き)のレベルで言えば以下のような感じである。
 『みんな、おはよ。今朝のお目覚はたらこスパゲッティです!おいちぃ! 今日も一日がんばるぞーい! とうりゃぁ!!o(・ロ・)○()o×』/ばきぃっ!!』(34歳・運送)
『モンブラン大好きな俺っち、今日やっと食べられてとってもハッピーなのだぁヽ(^◇^*)/ワーイ』(44歳・IT)※ごっつい手が写ってるモンブラン写真
『はろ〜。猫が大好きなタカにゃん(自分のこと)です! 今日は娘(猫のこと)はいつにもましてきゃわいいにゃ〜〜o(≧∇≦o)(o≧∇≦)oきゃ〜』※ブレた猫の写真
(日刊SPA! 『あなたは大丈夫?男の“ぶりっ子”文面が女性に大不評!』:http://nikkan-spa.jp/81510)
 確かに、この文面を30歳超えた男性が打っていると考えると気持ち悪いと感じる女性が大多数を占めるのかもしれない。もしかすると、男性というだけでも気持ち悪いと思う人の方が多いのかもしれない。
 しかし、「ぶりっ子男子」を気持ち悪いの一言でばっさりと切り捨てて遠ざけてしまうのはどうかと私は思う。その打っている男性の心の奥底に潜んでいる演じているという本性を見抜いてこそ真のかわいさが分かるんじゃないか、と個別的な意見を添えておく。

•「ぶりっ子男子」は努力家?
 「ぶりっ子なんて、計算高いだけで天然ぶっててかわいくない!」という意見も多々見受けられる。そこだ。そこなのだ。その「天然ぶる」。それこそが、ぶりっ子の最大のかわいさである。
 ぶりっ子というものは結局、ただ他人に好かれるためにやる一つの手段。他人にどう思われても関係ない!なんて思ってやるぶりっ子などいないだろう。自分で思うかわいさを振る舞いつつも心の中では、嫌われていると怯えている (それも分かって開き直って、愛想を花弁のように振り撒く人もいるのだろうが)。その本当の弱さを見せないところが、努力家に繋がるのでは?
 ただでさえ嫌われるはずのぶりっ子、それを分かっていてやる。しかも、世間一般的には女性よりも強い立場だと思われることの多い男性が。これが、努力家といえる理由だ。ぶりっ子は結構な勇気が必要でないと絶対にできないことだろう。
 それを根っから完全否定してしまうのも、2回目になるがどうかと思うのだ。気持ち悪い!の一言で終わる前に数拍の間を置いて、「ぶりっ子男子」の本当の胸の内を考えてみるのも手かもしれない。

■最後に。
 ところで、近年「ぶりっ子男子」の対義語のような「おっさん女子」という言葉が出回っていることをご存知だろうか。「おっさん女子」とは、その文面の通り性格や振る舞いがおっさんのような女性のことを指す。
 このことを踏まえると、女性が「おっさん」のように徐々に男性化(肉食化とも言える)していく傾向から、「ぶりっ子男子」のように女性化(草食化とも言える)していく男性が増えている背景も一理あると思う。
 可憐に弱めに守ってあげたくなる小動物のように見せてから、時間がじわじわと経ったところで「ぶりっ子」の皮がが剥がれた本性が出て、いつの間にか丸め込まれていく女性が出てくるなんてのもあって当然の世の中も、きっと近い。


 「ただしイケメンに限る!」or「ただし二次元に限る!」なんて言われない世の中が、早く訪れることを私は心から祈る。例え不細工と言われようが、ブスと罵られようが、心が綺麗で他人に好かれる努力を地道にこつこつと頑張れば、きっと本当の心を見抜いてくれる優しい人が現れて、全米が泣くほどの素敵で大きな愛を育むことができる!…ちなみに、保証は無いのでご了承頂こう。

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